ネット通販は顔が見えない人同士でやり取りし、契約をすることになります。それゆえ店頭販売と比べて、騙されてしまうリスクが高くなっています。悪質な店舗から購入してしまうと、粗悪品が送られてくる、商品代金の支払いをしたのに商品が届かない、などのトラブルに巻き込まれる可能性があるわけです。しかも被害に遭ってから対応しても、時すでに遅しで被害回復は極めて困難です。だからこそ健全な会社を選ぶためのコツを把握しておく必要があります。
まず商品価格が適切かどうか調べておきましょう。商品の多くは希望小売価格が設定されています。1,000円の商品が880円で販売されるような状況は少なくありませんが、300円などと明らかに安いようだと不自然です。もちろん激安価格を提示している通販サイトのすべてが悪質ではありませんが、その可能性はあると考えておきましょう。詐欺に遭ってから後悔しても遅いので、詐欺かもしれないと疑ってかかることは必要です。
安心できる商品かどうか見極めるには、商品の販売元を調べてみる方法もあります。会社概要の欄を見れば住所や電話番号などが記載されているでしょう。こうした基本的な情報が記載されていない、また虚偽の記載がされている、といった場合は極めて怪しいです。健全な会社であれば、これらの情報を隠す必要性はまったくありません。よくある怪しい会社のパターンは、住所の記載があるのに実店舗がないことです。
口コミや評価を参考にするのも騙されない基本です。ただし不自然なほど口コミ評価がよいなど、情報が明らかに偏っていると感じる場合は注意しましょう。外部委託スタッフに依頼してよい口コミばかりを投稿させるという悪質サイトが一部にあるからです。商品は大々的にアピールしているのに、肝心の会社概要がほとんど出てこないというケースも危険です。もし直感的に怪しいと感じた場合は、その予想は高確率で当たっています。はじめて通販サイトを利用する方は、大手ECサイト経由で購入すれば被害のリスクを最小限にできます。