ケージは犬を囲い込むためのアイテムです。犬を飼う人の中には、閉じ込めるのはかわいそうと思う人がいるかもしれませんが、ケージは犬の行動を制限するためのものではありません。犬はテリトリーを作る生き物で、狭い場所にいると落ち着く習性があります。そのため、ケージを使うことで、犬が落ち着ける空間を作ってあげることができます。
また、犬の安全を守るという意味でもケージは有効です。家の中には犬にとって危険な物や場所がたくさんあります。テーブルや本棚など高い場所から落ちてしまい怪我をする、部屋に置いてある電池などを誤飲してしまう、そういったリスクが潜んでいるのです。ケージはそういった様々なトラブルから、犬を守る役目もあります。 ケージにはいくつか種類があるので、飼っている犬に合わせて選ぶ必要があります。ケージタイプは、周りだけではなく天井と床まですべてが覆われているタイプです。ペットホテルや病院などでも利用されているタイプで、犬に十分な安心感を与えることができます。しかし、四方が囲まれているため、物の出し入れがしにくくなるというデメリットがあります。気になるのであれば、天井部分が取り外せるものを選ぶとよいでしょう。サークルタイプのケージは、天井部分がないタイプです。上部から餌の出し入れや掃除がしやすいタイプで、管理が楽というメリットがあります。また、大きさを自由に変えられるものが多いため、犬の成長に合わせてケージを買い替える必要がなくなります。
クレートタイプは網ではなく、壁によって周りが覆われているタイプです。網で囲まれているケージに比べると、安全性と保湿性が高いというメリットがあります。持ち運べるタイプが多く、犬を入れて移動する時などに便利です。ただし、壁に囲まれているため視界が制限されてしまい、犬の性格によっては嫌がる場合があります。特に臆病な性格の犬は注意が必要です。家で使う場合には、常に入り口を開けておくなどの工夫が必要になるかもしれません。