ペット初心者が知っておきたい室内での猫の飼い方

猫を室内で飼うためには、猫にとって快適な空間を提供することが大切です。そのためには自由に家の中で行動させてあげることと、「身を隠す場所」「遊べる場所」「清潔なトイレと食事場所」を作ってあげる必要があります。

まず、もともと猫は野生動物であるため、自分のテリトリーを常に確認する習性があります。眠っているとき以外は自分の周辺をパトロールしているため、ケージに入れっぱなしにしておくとストレスとなってしまいます。運動不足を解消するためにも、自由に外を見たり歩き回れる環境にしておくことが大切です。

次に、猫は基本的に憶病な動物で来客など自分の知らない人が来たり大きな物音がすると動揺してしまうため、猫が驚いたときに逃げられる自分だけの場所を用意してあげると安心します。部屋が複数ある場合はその中の一部屋のドアを常に開けたままにしておくだけで良いですが、無い場合はダンボール箱やキャットハウスを用意しておくとよいでしょう。

猫にとって室内飼いは危険がなく安心して生活できる環境ですが、どうしても運動不足になりがちです。そのためには室内を歩くだけではなく「上下運動」をさせてあげることが大切で、特に短毛種の猫の場合は活発な性格なので、一日に30分程度の運動が必要と言われています。家具の上に登ったり飛び降りたりするだけでも十分なので、猫が遊べるような家具の配置にしておくとよいでしょう。

家具が少ない場合や部屋に十分な広さがない場合は、ホームセンターなどで購入できるキャットタワーを用意してあげるようにしましょう。 猫は清潔好きなため、トイレと食事の場所はきれいにしておくことも重要です。トイレには砂を十分に入れておくことと、排せつをしたらすぐに掃除をしてあげることが大切で、旅行などで家を長く留守にする場合はトイレを複数用意しておくことがポイントです。また、食事場所についてはトイレとできるだけ離してあげることが大切です。トイレに近いと食事を摂らなくなり、体調を崩してしまうことがあるため注意が必要です。