一人暮らしで猫を飼う際には、間取りと猫が生活するスペースとのバランスを取らなければなりません。一人暮らしだとワンルームのように、生活空間が狭くなることが多いです。猫はトラブルを防ぐために室内飼いをするのが望ましいですが、適度な運動が必要なので、ある程度のスペースは欠かせません。そして、動き回る猫がケガをしたり、大切なものを壊してしまったりするのを防ぐために、生活空間と猫が暮らす場所は分けましょう。可能であれば、複数の部屋がある住居に暮らし、部屋のひとつを猫専用にした方が良いです。猫専用の部屋を用意できない場合は、猫のケガに繋がりそうなものや大切なものは収納するようにしましょう。
また、一人暮らしの狭い部屋だと、猫のトイレの臭いが気になることがあります。そして、猫を飼ってからしばらくすると、臭いに慣れてしまって、服や身体に臭いが染みつくのに気付かなくなる恐れがあります。そのようなことにならないために、トイレの砂やシートをこまめに変えたり、空気清浄機を取り入れたりするなどの対策をしましょう。 一人暮らしで外で働いている人は、仕事中は猫を自宅に置いておくことになります。その際に猫がストレスを感じずに済むよう、快適な空間を作ってあげることも大切です。猫には高低差のある場所を移動するのを好む性質があるため、キャットタワーを用いるなどして、高さのあるレイアウトを用意しましょう。また、猫が休むための落ち着けるスペースや、日差しが入り込む場所も用意することが望ましいです。さらに、1年を通して快適な温度を維持できるように、空調設備も必要です。
そして、猫の爪とぎ対策もしなければなりません。何の対策もしていないと、不在時にいたるところで爪とぎをされて、部屋の壁や家具が傷ついてしまう可能性が高いです。そのため、壁や家具をあらかじめシートで保護したり、特定の場所でのみ爪とぎをするようにしつけたりしましょう。猫は自由奔放に暮らしますが、決まった場所で爪とぎをする習性を付けさせることは可能です。