猫が外を人間の監視なしに歩くことで、様々な危険性やトラブルに巻き込まれることが考えられます。まず、挙げられる危険性が「交通事故」です。猫は人間ではないため、交通ルールを理解していません。道路へ急に飛び出し自動車に轢かれ、命を落とすことが多々あります。また、かろうじて命は助かったものの、足を切断したり、下半身不随になったりするケースもあります。そのようになった場合は、猫や飼い主にとって負担のかかる生活を送ることになるでしょう。
他に挙げられる危険性としては、野生動物と接する機会があるため、「感染症などの病気」にかかりやすくなることです。人の飼育下で生活している動物と異なり、野生動物は定期的な薬の投与や感染防止対策などは一切行っていません。
したがって、感染症などの様々な病気を患っている可能性が考えられます。そして病気に感染している野生動物と接することで、猫にも病気が移る可能性が高いです。病気になった場合は、病院に連れて行ったり、薬を飲ませたり、労力や時間、費用がかかることになります。さらに、野生動物と接していない場合でも、草むらなどに入ることで毛にノミやダニが付着し、それを家の中に持ち帰ることになるでしょう。その結果、猫だけではなく人間にも付着し、皮膚炎などの病気を引き起こす可能性があります。
さらに、外と家の中を自由に行き来できる環境で飼育することで、近隣トラブルにも発展します。猫が外でどのような行動をしているか完璧に把握している方はほとんどいないでしょう。猫がどの道を歩き、どこで糞や尿をしているか分からない方がほとんどだと思います。
自分の敷地内に勝手に入り、糞や尿をされていい気分になる方はいません。糞や尿の後始末は、ペットを飼育している人の責任であり、必ず行わなければならないものです。糞や尿の後始末をするためにも、猫が外に出る際は飼い主の方も一緒に行動する必要があります。
ホームセンターなどでは、多くの猫用ハーネスが販売されているため、猫を外で散歩させたいと思う方は購入を検討されてみてはいかがでしょうか。猫と人が安全にかつ健康に生活できるよう、猫が外と家の中を自由に行き来できる環境はやめることをおすすめします。