猫にトイレのしつけをする場合、まずはトイレのサインを見逃さない事が重要と言えるでしょう。床や壁のニオイを嗅いだり、ソワソワするなど落ち着かないような行動が見られたら、それはトイレのサインです。あらかじめ準備していたトイレにそっと猫を入れてあげるのがポイントです。一般的に猫は朝起きた後や食事後に排泄するケースが多いと言われています。
もし、猫が初めてトイレで排泄する事ができたら、ここがトイレである事を猫に認識させるために、ニオイでトイレを覚えさせるようにしましょう。ポイントは、尿やフンで汚れたトイレ砂を全部捨てるのではなく少し残しておき、排泄物のニオイをトイレに付けておく事です。
また、トイレではない場所で猫が粗相してしまった時は、尿を拭くために使用したティッシュなどをトイレに置く事で、トイレに尿のニオイを付けます。 猫のトイレトレーニングでは、トイレの設置場所も大切なポイントです。猫が不愉快に感じる場所だと、覚えるのに時間がかかる可能性があります。例えば人の行き来が比較的多い玄関や廊下などは、猫の排泄場所としては適切ではないと言えます。
そのため、猫の寝床からなるべく近い場所や人の出入りが少ない場所に設置してあげるのが良いでしょう。ただ、人がほとんど近寄らないような場所に設置すると排泄に気付きにくくなり、掃除が遅れてしまうケースがあります。
基本的に猫はきれい好きな動物であるため、排泄物がそのまま残っているようなトイレは嫌います。排泄物がすぐに処理できるよう、人の目が届きやすく静かな場所に設置するのが適切と言えるでしょう。また、トイレトレーニングで重要なポイントは、粗相をしても絶対に叱ってはいけないという事です。
叱ってしまうと猫の場合、人のいない隠れた場所で排泄したり、排泄自体を我慢してしまう可能性があるからです。排泄の我慢は病気に繋がる事もあり、叱る事は結果的に逆効果になってしまいます。